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異音(軸受部・羽根車・ケーシング・潤滑油)

異音(軸受部・羽根車・ケーシング・潤滑油)

異音発生時の点検箇所

異音のイメージファン・ブロア・送風機には、通常の運転音以外の異音が生じる場合があります。原因によっては効率の低下や異音発生部の発熱、さらには損傷や、最悪の場合には事故に繋がる恐れがあります。したがって、ファン・ブロア・送風機の異音を確認することは、未然にトラブルを防ぐことにつながります。なお、ファン・ブロア・送風機において異音の発生する箇所は主に駆動部であり、具体的には下記のような項目があります。なお、異音の種類はその症状によって違うため、音を判別することによっても原因を把握することが可能です。

  • ①軸受部。
  • ②羽根車。
  • ③ケーシング。
  • ④潤滑油。

なお、この中で軸受部のベアリング異常が、異音発生の中で最も多い症例となっています。

考えられる原因

ファン・ブロア・送風機の異音の原因としては、下記があります。

①軸受部の異音発生原因としては、ベアリングに用いるグリスが不足している等でベアリング自体が損傷していることがあります。さらに、ガスの温度が高いと、ベアリング内に封入したグリスが溶け出して潤滑不良を起こしている可能性があります。または、シャフトが磨耗している可能性もあります。

②羽根車から異音が発生する場合は、羽根車とケーシングが接触していることが考えられます。また、締付ボルトが緩み、異音を発生させている場合もあります。また。羽根車にセットされているシャフトが、繰り返しの運動や強い衝撃などによりのずれが原因で異音を発生していることもあります。

④ケーシングから異音が発生している場合は、ケーシングに使用している止めネジなどが緩んで、振動によって異音を発生させている場合があります。

⑤潤滑ユニットから異音が発生する場合には、潤滑ユニットにゴミなどの異物が混入することで、異音が発生しているケースが考えられます。

とるべき対策

ファン・ブロア・送風機から異音が発生している場合は、大きな損傷や機器停止、さらには事故に繋がる可能性があるので、原因が突き止められたらその症状に応じて早急に対策をとることが重要です。

①ベアリングが損傷している場合は、新品のベアリングと交換し、グリスを注入することが必要です。なお、ベアリングを交換しても異音が発生する場合は、羽根車ごとオーバーホールを行うことが望まれます。

②羽根車から異音が発生するケースとしては、羽根車とケーシングが接触し、羽根車自体が磨耗している可能性が高く、アンバランスを生じているので、羽根車ごとオーバーホールを行い、バランス調整と共に、ケーシングとの接触がないように調整することが必要です。

③ケーシングに使用している止めねじが緩んでいる場合は、締めなおすことも必要ですが、緩みに至った原因がファン・ブロア・送風機の振動によるものかも知れません。このようなケースでは、締めなおしと同時に振動対策も行うことが望まれます。

④潤滑ユニットから異音が発生する場合は、その原因が異物混入によるもののケースが多いので、一度潤滑油を入れ替え試運転によって異音が解消されるかどうかを確認すべきです。

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